執事が登場するミステリ
毒杯の囀り: ポール・ドハティ 1377年、ロンドン。富裕な貿易商が自室で毒殺された。部屋の外は鴬張りの廊 下。当夜唯一そこを通った執事が犯人と目されたが……。 魔女の隠れ家: ジョン・ディクソン・カー チャターハム牢獄の長官をつとめるス タバース家の者は、代々、首の骨を折って死ぬという伝説があった。〈魔女の隠れ家〉と呼ばれる絞首台に無気 味に漂う苦悩と疑惑と死の影。フェル博士の明晰な頭脳がひらめく。スターバス家の執事はスリリングな体験を する。 プリーストリー氏の問題: A.B.コックス 退屈な人生を送っていたプリーストリ ー氏は、見知らぬ美女と手錠でつながれ、殺人犯として逃げ回るはめに…。抱腹絶倒のスクリューボール・コメ ディ。プリーストリー氏と執事のパーカーとのやり取りも楽しい。 黒後家蜘蛛の会(1): アイザク・アシモフ 〈黒後家蜘蛛の会〉の会員――化学者、数 学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家の六人、それに給仕一名は、毎月一回晩餐会を開いて四方山話に花を咲 かせ各自が素人探偵ぶりを発揮する。執事ではないが、給仕ヘンリーの叡智が冴えわたる。 バッキンガム宮殿の殺人: C.C.ベニスン 女王陛下が使用人の死体を発見した! ―メイドのわたしは事件の真相を密かに探るよう命じられる。 女王陛下のメイド探偵ジェイン・ビーが事件の 謎に挑む。執事ではないが、メイドが活躍するミステリー。
ぶたぶたのいる場所: 矢崎ありみ 海辺の瀟洒なリゾートホテルには、知る人ぞ知る神出鬼没のホテルマンがいた。見た目はかわいいぬいぐるみだ が、中身は頼りになる敏腕執事。お客が困っていると、何処からか現れ、疾風のように去ってゆく―。その姿を 目撃した者は、幸せになれるという伝説があるのだ。 バジル氏の優雅な生活 全9巻 :坂田靖子 ヴィクトリア朝のイギリスが舞台。有閑貴族でプレイボーイのバジル・ウォーレン卿は優雅な生活を送りながら も人の悩みをほっておけない性格で、恋愛関係の問題を鮮やかに解決してみせる。七歳から仕える執事は苦労が 絶えなさそう。 ミステリの部屋・トップページへ |